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家政夫のミタゾノのnorisのレビュー・感想・評価

家政夫のミタゾノ(2016年製作のドラマ)
3.0
松岡昌宏 の当たり役といえばやはり「美味しんぼ」に尽きると思われ、というのも職人風の風貌と余計なことを口にしない寡黙さのイメージがあるからだが、家政夫役の当企画は生まれたのもそんなところだろう、と考えてみる。もっとも、それだけなら松岡が女装する必要はない。

市原悦子の「家政婦は見た!」は1983年からだが、元は清張の「熱い空気」で、こちらは66年にセンテンススプリングに連載され、すぐにドラマになっている。
演じたのは望月優子で、換骨奪胎した市原が半世紀にわたってブレイクしつづけたことを考えると興味深い。「熱い空気」のほうも繰り返しドラマ化され、吉行和子など錚々たる女優が主演している。

つまり家政婦物のヒロインはかなり特殊なポジションであることを要求されるわけで、松岡の女装はそれを踏まえていることになる。

バディ役の清水富美加はいつも通りだが、刑事物でもないのにバディ役がいるところがまあ目新しいところか。昭和の産物である家政婦物がそのままでは通用しないということかもしれない。
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