1979年　脚本は向田邦子　制作は和田勉。
和田勉チーフディレクターの最初の作品。

良かった！すごく良かった。

一見、穏やかに暮らしている平凡な家族の内に秘めた「修羅」描く。


　まずは昭和。今はない我が家に帰ったような気持ちになった。

　俳優陣。だから昭和を感じさせるのかもしれない。佐分利信、加藤治子、八千草薫。緒形拳。佐分利信は年をとっているが、他の三人は俳優としての円熟味がたまらない。芝居だけで酔ってしまう。
　ずっと好きだったんです。八千草薫。その頃の思いを思い出しました。

　向田邦子。こんなに面白い本を書いていたんだ。人気作家で面白いと評判だっだけど、女性で、しかも大人のドラマだから少し敬遠していたけど、今観ると、会話の一つ一つがドンピシャ、心に響く。
　
音楽。この音楽、どこからきたのか？このドラマにピッタシで、頭の中に「阿修羅」が響いている感じがする。

久しぶりに傑作ドラマを観た。

leylaさんありがとうございました。最高でした。

※シーズン2はどうすれば観れるだろう？
と思って調べていたら、
ついてます‼️ついてるとしか言いようがありません！嬉しい！
12月4日（日）4k 12:00~再放送。録画予約しました。観てない人は一緒に観ましょう。

• #向田邦子を観たい

向田邦子脚本作品として見始めてみたが、和田勉演出作品としての押し出し（アク？）が強すぎてびっくりしてしまう。当時のテレビ的な演出としてクロースアップを多用するのはまあいいんだけど、腰を落ち着けるカット（引き）が少なくてどうもソワソワしてしまう。

あと変なタイミングで合ってるんだか合ってないんだかわからない違和感バリバリの曲（YMOのライディーンとか）が流れ出すのもなんだか居心地が悪い。

ホン的にもいしだあゆみ演じる滝子のブチギレっぷりに戸惑ったりもしたが、基本的には楽しく見れた。

トルコの軍学隊が聴こえるとこの作品を思い出す。4姉妹に絡む人間模様を愛憎絡みながら描く。御本尊が佐分利信。インサートされる何を考えているかわからない佐分利信の目が怖い。クローズアップが強い印象を与える。和田勉の演出は最高潮だ。後にダジャレばっかり言うおじいちゃんとは思わなかったが。森田版の映画は観たが、今ひとつ迫力がない感じがした。映画のキャストは、その時で一番当てはまったキャストでは、あったのだが。和田勉には、森田芳光も勝てなかったのだなと感じる作品。やはりテレビ版が見事だ。女の業を、女臭く描き、和田勉曰く、救いようのない話を徹底的に描く。女の話を描いている割には、男の馬鹿さ加減がコミカルに切なく描かれているのが特徴だ。向田邦子は、男はやっぱりかわいいと思っているんじゃないかと感じる。ラストで佐分利信が倒れた奥さんの前でフラれた男を演じるのは、凄すぎる。結局、佐分利信が最後持ってった感じがする。映画版の仲代達矢だとインテリすぎる感じがしていやらしくなかったなと思い出す。ヤクザな顔の佐分利信が色気があるように見えるのは不思議だ。宇崎竜童も「Tatooあり」のころで変に時代を感じさせ、キャスティングが成功している。テーマ曲になっているトルコの軍楽が耳に残ってしょうがない。

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