面白かった。ハリウッドで映画化されたという、ジャーナリズムを究める骨太の英BBCドラマ。
じわじわ暴かれていく展開に夢中になれるし、編集長役のビル・ナイを筆頭にキャストが好演。
20年前だからさすがに技術は古いけどミステリーの面白さは廃れてない。
ペンは剣よりも強しと言うが追う側も自己矛盾に突きあたればジレンマに陥るわけで。最後の震える姿、信念の背面でペンの世界にも勝者はいないのだと気づかされる。アメリカ流のジャーナリズムドラマとは違う味わいだった。
6時間かけてじっくり描かれたこの脚本を2時間にしたらどうなるんだろう。『消されたヘッドライン』、逆に気になる。