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ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア<セカンド・シーズン>のNoAceJustYouのレビュー・感想・評価

4.6
シーズン2は93点。

今やMCU作品の重要人物となったジョン・ファヴローやロバート・パトリックといった大物が参加したシーズン2は、シリーズの中でも上位の出来。
トラブルメイカーのジャニス登場やビッグ・プッシーの死など、トニーや後のシーズンに影響する要素も多く散りばめられている。
また、クリスの生活にも、よりスポットライトが当てられてる。
ベストエピソードは、同率で第8話と最終話。

アンクル・ジュニアが有罪判決を受けたため、トニー・ソプラノは〈ジュニア・クルー〉も仕切らないといけなくなる。
アンクル・ジュニアのビジネスである盗難車の輸出を引き継いだトニーは、イタリアの上部組織へ挨拶に向かう。組織の女ボスであるアナリサから優秀なワイズガイのフリオを預けられたトニー。命令に忠実で確実に仕事をやり遂げる彼を気に入り、自分のクルーに迎え入れる。
トニーの命令で、アンクル・ジュニアは表向きのボスとして振る舞い続ける。流石のFBIもそこまでバカではなく、事実上のボスはトニーであると断定する。

そんな中、トニーの悩みの種が3つも出てくる。1つ目は、厄介者の姉・ジャニスの帰郷。2つ目は、亡きジャッキー・アプリールの兄・リッチーの出所。そして3つ目は、失踪したビッグ・プッシーが戻ってきたこと。

トニーからも母・リビアからも嫌われているジャニス・ソプラノがニュージャージーに戻る。ジャニスの目的は、リビアの死後、遺産相続を有利に進めること。

10年の服役を終えて出所したリッチー・アプリールを歓迎するトニーだが、何かにつけて前ボスの兄だから…と振る舞うリッチーに嫌気が差す。リッチーはトニーに隠れて麻薬の密売に手を染めたり、他のクルーのシノギを横取りしたり、さらには意見の対立した仲間に手を出したりと、目に余る行為を繰り返す。
調子に乗っていたリッチーも流石にやりすぎたと思い、トニーに取り入る。さらに、組織内でのし上がるためにジャニスと結婚し、ソプラノ家の身内になる。
表向きはリッチーを受け入れるトニーだったが、リッチーは自分が蔑ろにされていることに気づき、トニーを引き摺り下ろそうと画策する。
アソシエーテを使って、トニーの甥であるクリス・モルティサンティを襲撃させる。クリスは、一命を取り留める。
ジャニスとリッチーの結婚生活は、家庭内DVが発端となって終止符を打つ。リッチーに殴られたジャニスがブチ切れ、彼を射殺したのだ。
トニーは自分で手を下さず済んだと安堵。リッチーの死体を処分する交換条件として、ジャニスは州外に引っ越しすることになる。

30代にもなってアソシエーテ止まりであることを焦るクリスは、ジョン・ファヴローと組んでマフィア映画を作り、憧れの金持ち生活を夢見る。リアルなマフィア映画を作るためマフィアの仕事や生活を明かそうとするが、トニーを裏切れずハリウッドとは縁を切る。
クリスは仕事ぶりが認められ、アソシエーテからワイズガイに昇格する。

失踪したビッグ・プッシーがニュージャージーに戻る。腰痛治療のためプエルトリコに行っていたと言い訳するが、実際はトニーの疑う通りFBIと内通していた。
プッシーの家で盗聴マイクを見つけたトニーは裏切りを確信し、アンダーボスのシルヴィオとヒットマンのポーリーを招集。その後、プッシーを呼び出して船で海に出ると、彼を殺害して死体を処分する。
トニーは「プッシーとリッチーは、証人保護プログラムで行方をくらました」と家族や仲間に伝える。

精神分析医・メルフィは、知人の医師から止められてトニーの診療をストップする。しかし、結局トニーを見捨てられず、これまで通りトニーの診療を続けることに。
診療の中でわかったのは、トニーがパニック発作を起こす要因が「肉」であること。
トニーは幼い頃、マフィアであった父親が人の手を肉切り包丁で切断する場面を見てトラウマになり、「肉」を見るとパニック発作を引き起こすようになったのだ。
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