Asino

リプリーのAsinoのレビュー・感想・評価

リプリー(2024年製作のドラマ)
4.0
ひとつき以上掛かってようやく完走した。

後半、凝りに凝った撮影とライティングがローマとヴェネチアを撮していくのが楽しくてよかった。それがカラヴァッジョと重なっていくのも「画」的には最高。
おなじ名前の男の話をしてるのに、思い浮かべている顔は違う、というすれ違いが繰り返される面白さ(あんな丁寧な捜査してるのになんで写真は見せないんだろう?...と思っていたら最後のあれ。あれが映画版での船のラストなんだな...)
丁寧に繰り返されるのは、ホテルのレセプション、階段の登り降り。北に行くにつれてモノクロ撮影の凄みが増す。
演技より撮影に惚れたのでやっぱちゃんと大きい画面で二周めしたい。写真集ほしい。

「リプリー」を見ていて感心したのは、あっという間にイタリア語習得してるな!という点でした(笑)
太古の昔の記憶が蘇ったりしていた。Sara, あ、未来形!みたいな(笑)
そしてラビーニ警部に惚れますね。

あと「太陽がいっぱい」では匂わせにすぎなかったクィアな要素が、今回違う形で結構全面に出てたと思うんだけど、やっぱり原作を読むべきか。
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