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キル・イット〜巡り会うふたり〜のkazataのレビュー・感想・評価

4.5
『ここに来て抱きしめて』に続いてチャン・ギヨン主演作だけども……これは面白い!まるでジェイソン・ボーンに初めて出会った時のような興奮が込み上げてきて、即どハマりからの一気見でした!!

過去を失った殺し屋と刑事の"禁断愛"を含んだクライムサスペンスで、ギヨン氏は『ここに来て〜』に続いてまたもや怪物に育てられた悲しき男を演じているというのがね(笑)
(サイコパスっぽい無感情キャラが確かに似合う…)

ドラマとしては結構ハードなバイオレンス・アクションも描かれるし、サスペンスフルかつスピーディーな展開の連続で、最後まで飽きずに楽しめました!そして、無情な切なさ大爆発のオチがこれまた予想外で……(涙)
(予定調和の生ぬるいオチをつけられるよりもこれぐらいハードなラストの方が良き!)
(女刑事側の"どうしても譲れない事情"がもっとグッとくる展開だったら過呼吸レベルで号泣できたかも)
(白血病だった子の件がモヤったままなのも惜しい)
(映画やドラマにおいて「家or部屋=そのキャラの人柄や人生を視覚化したもの」だから、女刑事が"母親に勝手に自分の部屋を作り替えられてしまう件"なんかはキャラ説明としてとっても効果的)

ギヨン氏以外のキャストについては……
女刑事役のナナさんは初めましてだったけどスタイルがいいからアクションシーンが絵になって映える!のと、『ピノキオ』でパク・シネの少女パートを演じていたノ・ジョンウィちゃん(…の少女パートを演じているのが『赤い月 青い太陽』や映画『The House of Us』で名子役っぷりを発揮していたチュ・イェリムちゃん!)も可愛くて尊い!
(ジョンウィちゃんのキャラももう一工夫欲しかったけど…ってか最終的に一番可哀想なキャラだと思う)

そして、個人的に一番嬉しかったのが……若手刑事役のキム・ヒョンモクの結構な活躍っぷり!しょーもない童貞映画(『Good Day for Watching Porno(英題)』…「ヤメ、ヤメ、ヤメテー」が決め台詞な日本人AV女優に恋する男子高校生を演じていたっけ…笑)に出ていた彼の出世が感慨深し!

あと、どうしても最後に一言だけ……留守にする時は動物病院の玄関の鍵をかけようぜ!
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