荒野の狼

復讐の鬼探偵ロングストリートの荒野の狼のレビュー・感想・評価

5.0
パイロットを含むロングストリートの全話を収録したDVDを購入した。ブルース・リーは4話に出演。パイロットは主役こそ同じですが、他の配役は本編とは異なります。主人公のロングストリートが盲目になったいきさつと盲導犬パックスとの出会いなどが描かれています。リー目的の視聴者にも、リーは出演しませんが、パイロットと第1話を見てから、リーの登場回をみると、回想シーンなども含めて楽しめます。
2話“波止場の対決”では、リーが冒頭で“3秒で3人の男を倒す”場面は必見。他はトレーニングシーンとリーの格闘哲学が語られます。
6話の“爆発4分前”ではリーはロングストリートの捜査にも協力しますが、格闘シーンはロングストリートとの練習のみ(一本背負いなどみせます)で実戦はなし。
9話“美女誘拐”では、序盤を見る限り、リーは今回もロングストリートの引き立て役で終わってしまうのかなと思わせる展開ですが、ラストになって、目にもとまらぬハイキックで一人の男を倒し、もう一人のナイフを持つ男に対してはハイキックで牽制したあと3発のキックで勝負をつけ事件解決となります。
10話の“殺人者の足音”ではリーの出番は比較的少なく、ロングストリートの練習シーンでも相手の技をうけるのみです。
リーは練習シーンでは、モハメッド・アリを思わせるフットワークを見せますが、やはり見せ場は実戦シーンの2話の冒頭と9話のラスト。グリーン・ホーネットなどでは、リーはわざと遅い派手なアクションをしていたようですが、ロングストリートの格闘シーンは、後のドラゴンシリーズそのままのリーの格闘が見られます。短時間ですが、リーのファンには必見です。なお1シーズンのみで打ち切りになったテレビシリーズですので、最終話は特別な話ではありません。
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