Brynhildr38

クリミナル: ドイツ編のBrynhildr38のレビュー・感想・評価

クリミナル: ドイツ編(2019年製作のドラマ)
3.7
良質。
閉ざされた取調室を舞台に繰り広げられる刑事ドラマ。刑事と容疑者の間で緊迫した心理的駆け引きをシンプルな設定で緻密に描く。1話完結の全3話。

イギリス編、フランス編、スペイン編、ドイツ編があり、舞台のみ共通の取調室でその他キャスト等は各国別で制作されている。

緻密な心理戦は理屈抜きで見入ってしまうが、ドイツ編はさらに3話を通して主人公の刑事の人生の悲哀を描くというテーマがあり、なかなか凝ってる。

第一話は、旧東ベルリンの建物の下から発見された白骨死体の容疑者として不動産業者が呼び出される。

第二話は、ある有力者の娘が怪我した事故で夫のDVが疑われるが、完全黙秘の上、有能な弁護士が付く。

第三話は、20年前の連続殺人事件の共犯者として服役している女性から法の手続きを無視して、発見されてない被害者の遺棄場所を聞き出そうとする。

ドイツ編は本格的な事件ものと言う感じで、東西ドイツ統一がもたらした影響をテーマに盛り込んだ話もありで、シリーズお国柄比較も面白い。いずれも見応えがある。

クリミナル:日本編が、もしあったらと妄想中・・・
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