録画して半分(2回)まで観たまま放置していたのを、ようやく最後まで。
放置した理由は、若いベビーシッターになんだかイラっとして、妻が気の毒になってしまったからかも。
やっぱりチョ・ヨジョンは上手いなあ。観る者の感情と共感を巧みにさらって行く。
彼女をはじめ全員演技巧者ばかりの中、ヒールを演じた新人女優さん(シン・ユンジュ)は、文字通り損な役回りだったと思う。
色気ダダ漏れだったりする女性より、実は、ああいう一見知的で清楚に見える女の方が怖いんだよね。そういう意味では、とても上手いキャスティングだった。彼女がこの作品をバネに、いい役者になってくれることを願う。
全体にアーティスティックな映画的映像で、嫌いじゃないけれど、最終回のシナリオは、好みが分れるところ。
個人的には、10数年前のエピソードに言及した結果、ベビーシッターのキャラとしての魅力が半減、いや消滅してしまって残念だった。ベビーシッターはファム・ファタールであってほしかったし、妻も強くあってほしかった。
