おにおに

山河燃ゆのおにおにのレビュー・感想・評価

山河燃ゆ(1984年製作のドラマ)
4.3
NHK大河ドラマレビュー第2回は「山河燃ゆ」(1984)

原作は山崎豊子「二つの祖国」。太平洋戦争当時のアメリカの日系アメリカ人が受けた苦難の物語。
当時は小学生なんで、理解も浅かったながらも、これもおもしろかった。

オープニングが皆既日食で、独特の旋律の名曲でねー
途中から蒸気機関車の風景になるんではなかったかな。まずこれが印象深い。

これも小学生でしたがよく覚えてるシーンがいくつもあります。

日本とアメリカが戦争になって、日系人が強制収容所に入れられてね、アメリカ人なのに・・
その収容所が「リトル・トーキョー」。思えば当時はこのへんのこと全然わからずにみてた。

奥さんがレイプされたり、アル中になったりしてけっこう悲惨・・

フィリピンのバギオで日本に帰って日本軍にいった弟・西田敏行と戦場で出会う。
「撃つな!おれの弟だ!」

ラストは東京裁判、そして・・これはネタバレになってしまうのでおいときます。


この作品でもよく記憶に残っている思い出があり。
当時広島にいたけど夏休みは祖父母のいる遠州浜岡に新幹線でいって、夜に叔父の家で「山河燃ゆ」をみた。
叔父は、むずかしくてよくわからんといっていて、毎週みてるの?っていう。すみません見てたんです・・

で、夏休みで。調べたら1984年8月5日だったのでその日のことだとおもいます。
20:00から山河燃ゆで、その次の21:00からのNHK特集で広島原爆をやりましたね。
あの頃は毎年8月6日の近くになると日曜日のNHK特集でたいていやってたんです。
たしかその日は「暁部隊」の話だったのを覚えてる。

うちらは広島の人間で、叔父は遠州の人間なので、このへんの温度差もあったんですよね。
「やっぱり広島のひとだからこういうのもちゃんとみるんだ!」っていってた。
子どもごころにそういうもんなのかなあと思ったりっていう、そんな思い出があります。


また脇道にそれてしまった。
これはやっぱり後年大人になってから観なおしました。
NHKオンデマンドにはないんですよね、大人になってからみるチャンスもなかったけど、チャンネル銀河かヒストリーチャンネルかなにかで観れたんだとおもいます。

全然わからなかったストーリーがぜんぶわかってすっきりしましたねー
そしてやっぱりこれも名作だと思います。昭和のこの時代の話を大河ドラマにするのはなかなかに挑戦で、難しいところもあったんじゃないかなあと想像されるんですがよくやったもんですねぇ。

★は4.3!

では、また。
おにおに

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