m

淋しいのはお前だけじゃないのmのネタバレレビュー・内容・結末

淋しいのはお前だけじゃない(1982年製作のドラマ)
-

このレビューはネタバレを含みます

1990年第41回NHK紅白歌合戦、23年ぶりに出場した植木等が「スーダラ伝説」の圧巻のパフォーマンスによって復活を果たした。その背後で微かだが確かに存在感を示したのが、当時43歳で白組司会を務めた西田敏行である。「こりゃまた失礼いたしました!」のオチに合わせ、白組応援団の中でただ1人黒ハットを被った男性が垂直に跳躍する姿は、僕の心に強く刻まれていた。

そんなこんなで本作を観ていたのだが、12話の序盤シーンで突如として西田が「垂直跳び」を披露した時には、興奮を抑えきれず、巻き戻しボタンをつい押してしまった。飛び回る蚊の行方を探し続ける西田をカメラが長回しで捉えている。羽音が徐々に大きくなると西田は画面手前に近付き、画面からその姿が消えるほどの跳躍をする。ワンちゃんが756号を放った際にハリーが魅せた歓喜の大ジャンプも有名であるとはいえ、彼はプロのスポーツマンである。一方、西田は運動神経が良いとは思えない(失礼です)ため、意外性に満ちている。

さらに、最終話「勢揃い清水港」でも西田の体技は披露される。前話終盤、財津一郎に「お前らみたいな嘘の世界ばかり追いかけてるんじゃ人生虚しくてしょうがねえや。」と言われた西田は、病院の休診日を利用して一座総動員の大芝居に打って出る。それが結果的に借金の返済に繋がり、財津の事務所を後にした西田は「やったー!」と声を張り上げながら大の字ジャンプをする。西田の身体が静止画となって空中に縛りつけられた瞬間、彼の体技とは「垂直跳び」であるとする僕の仮説が自信から確信に変わった。ちなみに、このショットではライトが強烈に当てられ白飛び状態である(本作は全体を通して、照明の使い方が舞台照明のようで独特。そういえば「タケモトピアノ」にも受け継がれている。財津一郎さんのご冥福をお祈りします)。

泉ピン子の役はフェリーニっぽさあり。
第9話「切られ与三郎」
舞台上で踊る西田に対して、ピン子が「よっ、日本一」と涙ながらに偽札を投げ入れる場面はあまりに良すぎる。ここで挿入される山本譲二「みちのくひとり旅」がまた良い味を出している。2つのカットをオーヴァーラップで回すのもグッド

トミー梅沢の女形がめちゃくちゃ綺麗。
木の実ナナが『想い出づくり。』を観ている、単に同局だからだけど『北の国から』じゃないのか、
取り立てに来る尾藤イサオが死神のようで不気味

下北沢のザスズナリが舞台
7話は配信なし
脚本素晴らしい。
m

m