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おっさんずラブ(SPドラマ)のtetsuのレビュー・感想・評価

おっさんずラブ(SPドラマ)(2016年製作のドラマ)
3.5
ドラマ版の予習で鑑賞。


[あらすじ]

突如、一人暮らし生活を始めることになり、後輩と同居することにした若手社員・春田。
同性の部長が自分への好意を抱いていることを知った彼は激しく動揺するが、同居する後輩も同じ思いを抱いており……。


[感想]

ドラマシリーズ版を観た後に改めて観ると、相違点が興味深い単発ドラマ版。

部長と後輩に好意を持たれる主人公と、その心の声でのツッコミ、ゆとり世代の部下など、ドラマシリーズ版の原点となる要素が多数。

一方で、文房具メーカーで働く主役の設定や役者など、若干、異なる部分もあり、後に作られたシーズン2と同様に、パラレル設定の様な作品とも言える。

短時間の中で、かなり展開を詰め込んでいるものの、プロトタイプ的な印象が強く、やはり、シリーズ版の方に軍配は挙がる。

シリーズ版では、キャラクターの描き込みに時間を割くことが出来ており、それが、このシリーズの人気の要因だったことが改めて分かった。

こぼれるペットボトルの水からトイレのシーンへ、昼のビルを写した背景から似た構図の夜のシーンへ、頭をかかえる動作で時系列を一気に省略するなど、
単発ドラマにしては、工夫した編集がなされていたのも、好印象だった。
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