Misa

沈黙法廷のMisaのレビュー・感想・評価

沈黙法廷(2017年製作のドラマ)
3.7
沈黙法廷

面白い作品だった。
物語に引き込まれて次から次へと観てしまった。エピソードも5話のみ。日本の映画/ドラマは間が多くてイライラさせる部分はあるものの。

コアなメッセージは、偏見、メディアの言う事、警察の言う事、それが正しいと見てしまう目。根拠や物的証拠も無い中でそれを信じてはいけない。「福田事件」まだ観てないけど、「集団」や「うわさ」の話と言う意味で人間の怖さを感じる。一番怖いのはうわさが一人歩きして「集団の考え」=「正しい考え」になってしまうこと。

演技も素晴らしかった。
むかつくやつは、面白い程むかつく。
同情して応援したくなる役者たちの演技も素晴らしい。孤独で暗い主人公の女性には、正直イライラさせられる。けど、、、

気がかりな事が一つ。
2017年とは、この作品の主人公の仕事、「家事代行」が世間的に広がり始めた頃のような気がする。視聴者の中で、この映画をキッカケに”変な思い”を過らせてお願いする事をした人がいなかっただろうか?そんなメッセージではない。にもかかわらず曲げて受け止める人もいなくはない。

映画だって受け取りようは人それぞれ。

個々の自宅に招き入れて、して頂くサービスに対して、いろんな意味で両者、提供する側もされる側も安心して使える世の中でいたい。

不安や変な期待を生む映画という意味では、少しマイナスかな、、、

全体的にはエンタメとして観たら良かった。
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