ルチル

ホーンブロワー 海の勇者のルチルのレビュー・感想・評価

ホーンブロワー 海の勇者(1998年製作のドラマ)
4.5
20年くらい前にたまたまBSでやっているのを見て、すごく面白かったなーと印象に残っていたのを最近配信で見つけて、再視聴。

1793年、フランス革命に脅威を感じた王制国が、第一次対仏大同盟を結び開戦した翌年に17才で英国海軍に士官候補生として着任したホレイショ・ホーンブロワーが様々な経験をしながら成長していく物語。

主人公のホーンブロワーの人間性がとても魅力的で、海軍の中で揉まれながら成長をしていくのだけど、海軍の厳しい上下関係の中での苦悩や気遣いは、現代社会にも通づる普遍的なものらしく、彼の創意や頭の良さに嫉妬したり、恐怖心から嘘をついたり、家族の期待に応えようとしたり、友のために罪を被ったり、ホーンブロワーを取り巻く人たちの心理描写も繊細でとても引き込まれます。

また当時の海軍の描写も詳細に描かれており、木造の帆船に700人もの人を載せ、彼らをどういう規律でまとめていたのか、戦う時の作戦や、降参するときは剣を渡すとか、近代の軍艦などからすれば大分のどかではあるけれど、荒波を乗り越え、風を読み、たくさんの帆を操り、とても迫力ある映像でした。アメリカでエミー賞もとっているようです。

それにフランス革命後のヨーロッパの雰囲気、追われた貴族たちや、アイルランド人たちの関わりなど、教科書ではわからない部分が映像で見れてとても勉強になりました。

主演のヨアングリフィズ、今も素敵だけど若い時も制服が似合ってとても素敵です。
最近でもドラマで川から出てきたりしてますが、それはこのドラマの余韻なのだろうか笑

ホーンブロワーを息子のように思ってるぺリュー艦長とか、頼りになるマシューとか、憎めないスタイルズとか、親友のアーチーとか、レギュラー陣も魅力的!

とても面白いので、ヨーロッパ時代物が好きならおすすめです!
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