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ウルトラマンのswansongのレビュー・感想・評価

ウルトラマン(1966年製作のドラマ)
4.5
"空想特撮シリーズ" 6時間耐久マラソン♪
今回のコースは以下のとおりです。

「ウルトラQ」
ep.01 ゴメスを倒せ!
ep.04 マンモスフラワー
ep.05 ペギラが来た!
ep.12 鳥を見た
ep.14 東京氷河期
ep.18 虹の卵
ep.24 ゴーガの像
「ウルトラマン」
ep.03 科特隊出撃せよ!
ep.09 電光石火作戦
ep.18 遊星から来た兄弟
ep.33 禁じられた言葉
ep.39 さらばウルトラマン

ここからは各エピソードについて感想を述べて参りますが、長くなりそうなので忙しい方は読み飛ばしてくださいね。


☆「ゴメスを倒せ!」
"椿三十郎""独立愚連隊"の江原達怡(たつよし)が桜井浩子/ゆりちゃんの同僚役で登場。
妄想ですけど、この人が万城目淳をエレガントに演じる"並行世界のウルトラQ"も観てみたかったなぁ。


☆「マンモスフラワー」
この作品のおかげで「大阪城のお濠(ほり)に浮かぶ"インド象サイズのセントバーナード犬"の遺体に、いきなり関西弁で話しかけられる」という、ちょっと不気味な夢を見ました。(笑)

「これから30分、あなたの目はあなたの身体を離れて、この不思議な時間の中に入っていくのです。」
石坂浩二のクールなナレーションも、初期の空想特撮シリーズの魅力のひとつですね♪


☆「ペギラが来た!」+「東京氷河期」
第5話と第14話は、実質的には前編·後編の二部作。

南極観測基地を襲う巨大な未確認生物ペギラは、空想特撮シリーズ屈指のスペックの持ち主です。
大陸間を高速で飛行し、その呼気は周囲の気温を急激にマイナス100℃まで低下させ、さらには"重力を反転させる"というメカニズム不明の能力まで!

かつて婚約者をペギラに殺害された女性医師が発見した物質"ペギミンH"の威力で、いちどは撃退に成功する万城目チームでしたが…


☆「ゴーガの像」
第24話は、秘密兵器やカーチェイスや国際的犯罪組織の秘密基地が次々に飛び出す、007風味満載のスリリングな一篇。

いっぽう、次々に現れる怪獣の破壊力はますます強大となり、徐々に人類の手には負えなくなっていきます…


☆「科特隊出撃せよ!」透明怪獣ネロンガ登場。
☆「電光石火作戦」ウラン怪獣ガボラ登場。

人類は巨大怪獣や宇宙からの侵略者の脅威に立ち向かうべく、"科学特別捜査隊"(SSSP)を世界各国に設置。
東京郊外にある極東支部のメンバーは以下のとおり。

ムラマツ隊長
部下の発言をしっかり受け止め、自らも最前線で戦う良きリーダー。
…って言うか、何かにつけてルールを逸脱しては独断専行するアウトな隊員たちに優しすぎでしょ。(笑)
なんと、キャップを演じる小林昭二は撮影当時まだ36歳!
昭和の漢は老け顔ですなー。

ハヤタ隊員
実は科特隊の超エリートだったのね。
でもいま観ると、イデ隊員にはなんとなく正体がバレてますよ。(笑)

アラシ隊員
正義感溢れる最強の戦士。
「ワ·レ·ワ·レ·ハ… 」
バルタン星人に憑依されてるイメージが強すぎ。(笑)
イデ隊員との漫才がいいなぁ♪

イデ隊員
「ウルトラマンさえいれば、俺たちなんか…」
悩める天才発明家。
そんなこと言ってるけど、科特隊は自力で怪獣を倒したことが何度もありますよね。
子どもの頃から、なぜかこのキャラクターには感情移入しちゃいます。

フジアキコ隊員
(星野少年を除いて) チーム最年少ながら、他者の痛みがよくわかる好人物。
通信オペレーターなので基本的に内勤のはずなんだけど、積極的に現場にも赴きますね。
ニセモノが現れたり巨大化させられたり、この人もなかなか大変だ。(笑)


☆「遊星から来た兄弟」ザラブ星人登場。
☆「禁じられた言葉」メフィラス星人登場。
☆「さらばウルトラマン」宇宙恐竜ゼットン登場。

怪獣より手強いのが地球侵略を企む異星人たち。

ウルトラマン対ウルトラマン!
巨大化するフジ隊員!
ゼェェットォォン… 宇宙のリーサルウェポン現る!

"貴様は宇宙人なのか、人間なのか?"
"両方さ。"

"そんなに人間が好きになったのか?ウルトラマン…"

ここら辺はもう名シーン、名セリフの連打です。
そして唐突にやってくる、別れのとき…

「なんで? なあ、なんでなん?」
最終回の結末がどうしても受け入れられないswan(幼体)は、ひたすら親を困らせたのでした。(笑)

主題歌やCMや次回予告を除くと、各エピソードのランニングタイムは20分ちょっとしかありません。
見応えある人間ドラマ、ミニチュアワークとオプティカル合成が中心の見事な特撮シーン、そして環境破壊や核実験への警鐘。
短い尺、しかも基本的に一話完結というフォーマットの中に、よくこれだけ詰めこんだものです。

前述の江原達怡をはじめ、田島義文、平田昭彦、堺左千夫、古谷敏(ウルトラマンの中の人)、天本英世、大村千吉、藤田進、柳谷寛、土屋嘉男… 昭和の東宝映画でよく見かける懐かしい顔が続々登場するのも見どころですね♪

さて、"ウルトラセブン"を含めた空想特撮マラソンを今後も続けたいけど、こんなハイペースでは体が持ちませ~ん! (笑)
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