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時空刑事1973 ライフ・オン・マーズ シーズン1のtanziのレビュー・感想・評価

4.3
韓国ドラマ『ライフ・オン・マーズ』を見る為に、遥か昔夢中になったリメイク元のこちらを再び鑑賞。やはり傑作。
OPクレジットが上手くて毎度唸る。

そしてタイトルにもなったボウイの名曲はじめ主に当時のブリティッシュロックが使われてるのが滅茶苦茶嬉しい。

曲に関しては特に2話目ウィングスのLive and Let Dieがかかった瞬間にこのドラマにハマったのを思い出した。
もうこのシークエンス、一生好きだ!

他にロキシーミュージック ザ・フー クリーム ホークウインド ニーナシモン アトミックルースター スリーディグリーズ デビッドキャシディ ディープパープルなど当時のヒット曲から渋いどころまで目白押しで最高すぎる。

なんといってもハントの運転するフォードのコルティナが石畳を横滑りするのにロックがまぁ似合うこと!

以前見たのは二十数年前。
当時も1973年の人権意識性差別人種差別に愕然としたが、今見るとハント警部の衝撃はより一層大きい。
意識不明のサムの状態が挟まれ緊迫感を生み、やがてそこに過去の家族や自分自身も絡まり目が離せない展開。

アメリカ版は未見だが、韓国版リメイクは文化の違いをちゃんと描き分ける一方で印象に残るシークエンスはきちんと活かしており、とても上手く作ってた。

つまり本作はどの国別verでも作れそうなくらい雛形として構成がよく出来ているのだという証左。

ただ、あの衝撃のシーンだけはどんなに同じ撮り方をしてもボウイのLife on Marsという曲の力には勝てないけどね。
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