雨丘もびり

マインドハンター シーズン2の雨丘もびりのレビュー・感想・評価

マインドハンター シーズン2(2018年製作のドラマ)
4.0
チャールズ・マンソン登場...激似。
メンバーがマンソンの理想を口先だけと見抜き、自分たちなら実行できると踏んだところ、そのせいで立場が無くなると怯えたマンソンが先回りして被害者を捕縛し...というのが真相!? 目から鱗。
誰も制御・支配・洗脳してなかった説。こわ。
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シーズン2も面白かったけど、心理捜査モノというより「踊る大捜査線」感が強かった。
新しい学問の立ち上げ時期なんてそんなもんかもしれないけど、『マインドハンター』の趣旨からは逸れた印象。
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フィンチャーって「天才肌の主人公が60点ぐらいしか取れないトホホ物語」をソリッドなエンタメにするの巧い気がします。
で、
それは監督自身の投影...というよりも、そこはかとなく"自身の一つの可能性だった青二才キャラ"を客観的に描いて、彼の失敗に同情と憐憫を寄せてるように感じる。
7~80'sのイケイケドンドンにカブれたままだったら暗黒の90'sは生き残れない。そんなエンタメ情勢を敏感に察知して、職人技でオフビートな寡作クリエイターとして自己プロデュースしたら当たってホッとしてる感じ。知らんけどw。
だから主人公の未達成な結末に、自虐性でなく切なさを感じるのかもしれないわ。
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それと同時に、本能のまま思ったままに行動することで開ける道が確実にあることも謳ってて、そこが私はすごく好きです。