ドラミダラ

振り返れば奴がいるのドラミダラのレビュー・感想・評価

振り返れば奴がいる(1993年製作のドラマ)
5.0
──正に最高傑作。面白すぎる

織田裕二の荒々しく、とても医者とは思えない命を軽視した自己中な一匹狼が凄くカッコいい//
織田裕二に惚れるドラマ♥️

心臓が蘇生した患者を見ぬふりしたり、賄賂を疑われるほどの医療メーカー1社からの全買いなど、非人間的な行為全てに、織田裕二の行動理念があり真相が判明した時は感動した。。

織田裕二と石黒 賢の対立、織田裕二と部長との因縁、織田裕二の医師らしくない行動、外科の他の医師、医療メーカーの営業ガールなどすべての登場人物と言動に意味があり最高の脚本。


7話までは、織田裕二の最低な行動が、目立つが8話目から「おや?」となる。
もう最高。
少しでも長く生きてほしい家族ではなく、苦しみから開放されたいという患者のために、尊厳死と安楽死を執行する織田裕二の周囲から気付かれず誤解され認められない秘めた優しさがとても大好き。。
周囲に嫌われ、秘めた優しさを高圧的な言動とひねくれた態度で隠すのも不器用で凄くカッコいい笑笑。

後半で織田裕二の株は上がるが、それに反比例して石黒賢の株は急激に下がる笑笑(末期ガンの余命での最後の使命のごとくなりふり構わず織田裕二を貶めようとしてくる笑笑)

お金を使った根回しと買収、図に乗った病院内での態度などの最悪な医者だが、織田裕二の醸し出すオーラや鋭い目付きが役にハマって凄く引かれる。

研究医上がりで死に慣れていない真面目な医師・石黒 賢とアウトローな傲慢医師・織田 裕二が、掴みあい殴り遭うほどにシンプルにお互い仲が悪く、価値観が合わな過ぎるコンビが珍しくとても楽しんで見れた。

毎回最後に衝撃的なセリフと映像からのチャゲアスの「YAH YAH YAH」のイントロで次回への引きが痺れる。。

ズボンのポケットに手を突っ込み、病院の白い廊下を歩く織田裕二が凄く好き。
あと2話目のナースの傷口舐めるとこ笑笑。
最終回の手術後に初めて見せるニヤリと笑う笑顔もとても好き///

加えて織田裕二が誰に対しても顔が近い笑笑カッコいい。

──とにかく織田裕二という俳優の魅力をMAX引き出した最高傑作。
『東京ラブストーリ』の完治は優柔不断な優男であくまでヒロインの赤名リカの魅力を引き出すものだった。『踊る大捜査線』の青島刑事はアイドル的な爽やかな点が良かったが、脚本のノリが軽く俳優の力を最大に発揮していたとは言いづらい。
その点、本作は嫌われ者で周囲と群れず秘めた優しさを抱く『司馬江太郎』は織田裕二によって完成され、最高なドラマだったと思う。

最近あらゆるドラマを見まくったが断トツで面白いし好き♥️
ドラミダラ

ドラミダラ