空の落下地点

ビッグ・リトル・ライズ2の空の落下地点のネタバレレビュー・内容・結末

ビッグ・リトル・ライズ2(2018年製作のドラマ)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

セレステが毅然とした態度をとらなかったせいで、ジェーンにも同じことをした。だから、女性が男性に対して毅然とした態度をとることは、他の女性たちの為でもあるんだ。

マデリンのスピーチ好き。繊細さんと非繊細さんでクラスを分けたらどうだろう。前者には現実を、後者には夢を教え、後者は本人の準備が出来たらクラスを移動するとか。

ペリーとやるはずだった裁判をお母さんとしているみたいだ。それぞれが自分が見てきたものを根拠にしている。お母さんっていうのは観客。本当の自分を出せなかったペリーも可哀想。
🌠裁判も一種のレイプでしょう。だからセレステは躊躇した。ある種のレイピストになって義母に相対する必要があった。それが義母の為でもあったから。本当の自分を見つめても何も失わないと知ることが。

マデリンは〈言いたいこと〉の代弁者。言いたいことを抱えたら、みんな彼女の元に集まる。

住む家が狭くなったら、心も狭くなるわけではない。

トランプ大統領支持を表明したことのあるニコールが、トランプの敵であるメリル・ストリープと義理の母娘を演じているのは意図的か。

ジェーンのキスシーン良い。友達がいれば、たった一人で傷つくわけではない。友達は、大きなネット-網。インターネットより強固な。これがキャロル・キングの『つづれおり(tapestry)』だ。中島みゆきの糸は男女の曲としてだけでなく、友情の曲として捉えてもいいんじゃないか。

エドほんとに嫌いだわ。秘密を持ったこともない人間は他者を、大切な誰かを破滅に追い込む。ある程度の年齢になるまで正直にしか生きてこなかったって、逆に共感力の欠如だから。
テーマは〈ブラックボックスのまま愛する〉。

ペリーを押すことでお母さんを押したんだって後発のラブ&デスじゃん。このスタッフずっと同じテーマでやってくつもりか。

共犯意識は確かに友情を繋ぎ合わせる糸だが、本当の友情は抜糸したって続くものだと描きたかったのか、ラスト。自首でしょう。ラブ&デスでも罪は明らかになった上で、シェリーは残った。
ボニーが一人で勝手に自首すると決めて、誰も口封じをしようとしなかった、っていうのがポイントだと思う。ボニーはマデリンとの軋轢もあったし、シーズン2は🌠ボニーが友情のネットを信じるまでの物語なんだと思う。もう自首しても大丈夫、って皆を信じるまでの物語なんだと思う。

レナータの、自分がもっと早くジュリエットを護れたかもしれないっていう怒りが、プラモデル破壊から伝わってきて良いシーンだった。
「もっと女性に敬意を払いなさいよ!」の捨て台詞。

フランス語で女性名詞である海を女性性のメタファーとして登場させている❓
空の落下地点

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