しゃぐな

尾根のかなたに~父と息子の日航機墜落事故~のしゃぐなのレビュー・感想・評価

3.0
日航機墜落事故の被害者遺族の半生を描いたドラマ。
当時、半官半民だったJAL機墜落の原因は公式発表で人災とされながらも誰も責任を取らなかった理不尽な謎事件。遺族の苦悩はいかばかりかと思うが、事故(事件)そのものではなく、あくまでもそこから前を向いて進んで行こうとする姿に焦点を当てている。
何が起きるか分かっているから、冒頭から涙なしでは見られないが時間薬とは言ったもので、少年たちが青年になり、大人になり、親になっていく中で越えてくそれは誰にでもある特別な道。笑顔の慰霊登山を邪魔するメディアへの風刺付き。
色んな議論がある中、あの夏に何が起きたか、被害者がどんな目にあったか、遺族がどんな思いをしたか、それを振り返ってしまったからこそ、真の解明が必要だろう。

1985年当時500mlのペットボトルはないはずだし、当時9歳の男の子が高校生になった時にオラフのびっくり箱はないし、そう言うとこがフィクションにしたいのかリアリティ追求したいのかどっちつかずで残念。
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