1990年の冬季ドラマで、同じ金谷祐子という脚本家で、秋にはもう続編(いつも誰かと朝帰りッ)を放映している。金谷という人は、のちにカトリーヌ・アルレーを換骨奪胎した「美しい罠」という東海テレビの傑作昼ドラ(「美しき罠」ではないので注意)を書く人。
17歳(撮影時は16歳だろう)の#宮沢りえ 、18歳の西田ひかる、美少女山田久子(この人はその後の情報がほとんどない)、そして真木蔵人などがひしめくバブル後期の高校が舞台で、数年後の援助交際ブームにいたる、ビミョーに乱れつつあるユルさが感じられる。あとBGMがDX7みたいな音源でいちいち恥ずかしい。
宮沢はこの翌年に「サンタフェ」を出版し、さらにその次の年には貴花田と婚約発表するのだが、あまりに若すぎたこと、そして90年代という時代がこの女優の前途を狂わせてしまったような気がしてならない。