かつてチーマーだった教師優作(草彅剛)が熱い思いを胸に小学校教員となり、受け持ったクラスの生徒とひとりひとり対話しながら絆を深めていく、ハートウォーミングな学校ドラマ。
教育者として未熟ではあるが、生徒と同じ目線で物事を捉え、独自性の高いやり方で、子どもたちの信頼を得て、周囲の教員の心をも変化させていく。
子役の演技に泣かされる場面も多々あるのだが、どうにもひとつひとつのエピソードが弱い。
この種類のドラマで言えば、「みにくいアヒルの子」のほうが優勢だ。
かつて見たことのある子役がチラホラ出演しているのは、昂まる要素の一つであり、小野武彦が小野武彦らしすぎる役どころで出ている点も、ほっこりさせられた。
当時リアルタイムでは自分自身もこのくらいの年齢なわけだが、その頃自分は自我がしっかりとあり、ひとりの人間として大人のことを大人と見ていなかった。
でも姿形はどうにも子どもだったんだな。
そして草彅剛は私が子どもの頃大人だったんだな。と非常に不思議な気持ちになった。