二兵

Marvel ルーク・ケイジ シーズン1の二兵のネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ニューヨークのハーレムを舞台に戦う黒人ヒーロー・ルーク・ケイジの物語。MCUでは『ブラックパンサー』に先駆けての黒人ヒーローもの実写化であり、作中登場するのは殆どが黒人で、使われている音楽もそう。面白かったけれど、相変わらずアクションシーンがあまりなく、ちょっと地味でモッサリした出来の作品という印象。ジェシカ・ジョーンズよりは見易かったかな。

仮面ライダーでいう"おやっさん"に当たるポップの存在、そしてコットンマウスを演じたマハーシャラ・アリの演技と存在感は流石で、それだけに彼らの途中の退場が惜しい。

「ルーク・ケイジ」の名前の由来(と原作のクソダサいコスチューム笑)が明らかになる4話、ベテランラッパー、メソッド・マンが本人役で出演し、彼のラップと、それに乗せて、警察に追われるルークを逃すため、街の黒人たちが穴あきパーカーを着て彼になりすまし、警察の捜査をかく乱するという一連の流れが熱い12話、そしてロッキー5ばりのストリートファイトと、街の人々の声援を受け、変なパワードスーツ(ハマー社製と聞くと「アイアンマン2」を思い出して笑ってしまう)を着けた因縁の敵ダイヤモンドバックと決着をつける(しかも舞台がポップの理髪店)最終話が、特に印象的。

最後、シーズン2につなげるためとはいえ、ちょっとモヤッとした終わり方をしてしまったのが残念。「いい弁護士を紹介する」というセリフや"武術"の張り紙は今後の伏線だろう。

さ、次はマーベルドラマで最も評判が悪い「アイアン・フィスト」だ。どうなるか…笑。
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