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イヌゴエのmidoredのレビュー・感想・評価

イヌゴエ(2006年製作のドラマ)
2.7
流行らない喫茶店にフレンチブルドッグのペスが来てから奇跡がおこる、ワンちゃんがたくさん出てくるファンタジードラマです。製作は2006年。犬は基本アテレコです。

お話はともかく、撮影場所に目を見張りました。これは、今はなき吉祥寺の、あの、喫茶シェモアではありませんか。

店の中に水槽と池があり、ジャングルのように植物が繁茂している非日常の雰囲気。そして、なにより、昭和が濃厚にただよう白基調のインテリアと、鮮烈なカウンターの赤タイル。

懐かしさで胸がいっぱいになりました。2017年閉店なんですね。もう2度と見られないと思っていたので、お話そっちのけで目を皿のようにして店内を見てました。

永遠に失われたはずの世界が、こうして、ドラマの中に映像として残っていた。それを偶然見つけた。

犬の声が聞こえるようになるより、なにより、これが奇跡です。こんなこともあるんだなと思います。感無量です。

犬は可愛いけれど、お話自体はそんなに面白いものではないので、この点数は純粋にシェモア加点です。

あと、店長を演じる若者が、なかなかの美青年だなと思っていたら、若き日の綾野剛さんでした。犬目当てで視聴したので1話の最後まで気づかず、得した気分になれました。
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