ヤンキーはやっぱり格好いいよね。一生惚れてる。
.
彼らのよくわからないルール。上下関係、義理人情、男の美学。ゆるいのか厳しいのか、その独特な雰囲気と価値観には私は永遠に”よそ者”なんだろうなと思った。少し寂しかったし少し憧れていた。
.
昔付き合った男は元ヤンで、それこそ映画「クローズ」みたいなことを本当にしていた人だった。角材持って縄張り争いもして、喧嘩があると仲間の決着を見届け、氷風呂に沈められた先輩を見つけたのも彼だった。そういうことはもう卒業したよ、と優しそうに笑っていても会話の節々に昔の名残りはちゃんとあって、ヤンキーとは正反対の優等生タイプの私は心底惚れてしまった。
しかし別れの日はやってきて、彼は穏やかに包み隠さず私への気持ちを伝えてくれて、振られてしまった。別れ際、目の前で誠意を見せてくれる男はどのくらいいるんだろうか?頭を下げ、同じベッドの上でも指一本触れず、自分のしたことについてや自分の気持ちについて伝え、普段しないことを別れ際に誠意としてやってみせてくれる男。思えば彼は、”俺の彼女になってくれる?”としっかり告白してくれたっけ。
.
こうした思い出があるから余計だろうけど、私はヤンキーの筋を通すところに惚れている。飛田さんも格好いいっす!
