このレビューはネタバレを含みます
1979年に起きたジェレミー・ソープ庶民院議員のスキャンダルを、全3話で描いたミニシリーズ。
日本では、WOWOWプライムにて2018年に放送されています。
🇬🇧1965年のロンドン。
下院議員ジェレミー・ソープ(Hugh Grant(ヒュー・グラント))は次期自由党党首の座を狙っていた。彼は、かつて支援者宅で出会った美青年ノーマン(Ben Whishaw(ベン・ウィショー))と親密になる。ソープはノーマンに愛の手紙を書き、二人は愛し合う仲に。
しかし、同性愛はまだ違法の時代。ソープがノーマンにうんざりして彼を追い出そうとするようになり、2人は破局。
経済的な後ろ盾を失い、生活費に困ったノーマンは、ソープに幾度となく国民保険証の発行を要求するようになる。
ノーマンにより、妻キャロラインに同性愛関係を暴露されたジェレミーは、同じ自由党議員で相談相手のピーター・ベッセル(Alex Jennings(アレックス・ジェニングス))と共謀し、ノーマンの殺害を決意。
しかし、ソープとベッセルが雇った暗殺者ニュートンが、ノーマン暗殺に失敗、逮捕される。証言台に立ったノーマンは｢ジェレミー・ソープに命を狙われた｣と訴える。
1年後、出所したニュートンが｢自分はソープに雇われた｣と暴露し、ソープは他の仲間とともに殺人共謀罪で逮捕される…
相手を求めて徘徊する魅力的な男から、邪悪で傲慢な男、そして深刻な脅威に直面する議員。多くの顔を持つソープを演じるヒューは素晴らしく、
相手を艶やかに魅了し、予測不可能で注目を集めたがり、汐らしく涙ぐむかと思えば驚くほど頑固な決意と憤りを持つノーマンを、ウィショーが完璧に演じています。
有名英国ドラマには、8～9割の確率で登場すると言ってもよい名脇役アレックス・ジェニングスさん。登場したら、高い確率でクセ者と思っていいです。
ウィショーとの共演ドラマ『産婦人科医アダムの赤裸々日記』でも、ウィショー演じるアダムをあっさり裏切る医長を演じていました。
ウィショーはこのドラマで、🏆第76回ゴールデングローブ賞テレビドラマ部門助演男優賞、🏆第71回プライムタイム・エミー賞ドラマ部門助演男優賞を受賞しています。
