小学生の頃リアタイしてた作品で、今見ても私の好きなタイプの異性愛ロマンス。眼鏡のクラスメイトやハルの母親は多分原作には登場してないはずで、でも良い改変のされ方をしていて好き。
自らの内側に何かしらの欠落と孤独を抱える男女が互いに惹かれ、それでも共依存にはならずこれから先の未来に救いを感じられるようになるって筋書きのロマンスに私は弱い。
キャスティングもイメージ通りでいいなあ。こと役の刈谷さんの凛とした佇まいや表情の揺れ、ハル役の入江さんの柔らかい話し方や涙をこらえる表情はいつまでも見ていたくなる。
性暴力や機能不全家庭の描き方が軽いのが気になったが、でも男性への性暴力を女性のそれと同等に扱っていて決して軽視していない感じが良かった。あれ多分そういう文脈の描写だよね……？(2011年の作品を'22年の視点で見るのもとは思うけど、そこは本当に良かった)
