おれんじ

空飛ぶ広報室のおれんじのレビュー・感想・評価

空飛ぶ広報室(2013年製作のドラマ)
4.8
空幕広報室が舞台で、このドラマ自体が空自の広報にもなっている、なんだか不思議!
航空自衛隊の全面協力だけあって戦闘機、救難へリ、C1輸送機の迫力ある映像、背景はカッコ良すぎます。よくここまで協力したなというレベルだと思います。

はじめはリカの傍若無人な態度に??っとなりますが、夢絶たれた空井が今目の前にある自分の仕事と真摯に向き合う姿。
それを身近で見ていたリカの変化と広報室の個性豊かな人物たちとの交流。
コミカルな流れの中にも、人間関係、仕事に対する信念、挫折からの方向転換、テーマが明確かつ丁寧な作りで見やすい。
回を追うごとにどんどん面白くなっていき、止まらなかったです。

広報室のメンバー、配役も演技も良いですね。皆過去があって、今ここで自分の役割を果たしていて。一人一人のエピソードが自然と毎話のテーマに絡んできて見事な脚本だと思いました。野木亜紀子さんの脚本は間違いないですね。
柴田恭兵演じる室長のセリフ、生きる上、仕事する上で大事なヒントが詰まっていました。今の自分に刺さるものばかりでした🥹 

恋愛にスポットが当たり過ぎないのもツボ。不器用でなかなか前に進まず、皆に後押ししてもらってる2人良かった!!
最初の嫌なイメージから段々変化していくリカ。逃げ恥よりこちらのガッキーが好きかも。
また綾野剛のこういった役は初めて見ました!爽やかでかわいかったです。

震災の描写については、登場人物たちの前へ進もうともがく部分に焦点があたっていて良い描き方だったと思う。

終盤のブルーインパルス 、空井とリカの気持ちと重なるように、颯爽とした飛行、美しいスモーク。相乗効果でとても素敵なシーンに感動…涙、涙。

当時リアタイ出来なくて9年越しにやっと鑑賞。最近は専ら韓国ドラマばかりなのでハマれるか不安でしたが、心配無用でした。この頃の日本のドラマは良かったなぁ〜としみじみ。久しぶりに面白いと思える日本のドラマでした!!!
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