ゴールデン/プライム帯ドラマの理想形だと思っている。
こんなにも心躍る設定、キャスティング、ストーリーが観られる幸せ。
もう三度目か四度目かだし、各話のタイトルを見ればほぼ内容も思い出せるが、それでも11話通して観られるなら、何度でも観るだろう。
脚本家 岡田惠和の最高傑作と確信している。
小泉今日子と中井貴一は当然だが、佐津川愛美、内田有紀、渡辺真起子、久保田磨希などのキャラクター造形、ロケーションとセットなど観どころは多い。
高齢者(50歳と45歳)のラヴストーリーがメインになってはいるが、ある種の群像劇(コミュニティドラマ)としても機能していて、世代間/性別間のコミュニケイションと生活感/人生観を考えるきっかけにもなっている。
2012年に制作されてから10年、今年見直すことができたのはホントによかった。
私もやっと他者を相対化する重要性を認識し始めたんだな。
主人公よりずっと年寄りなのに、いまさら何いってるのかねぇ。
唯我独尊とかいえば聞こえはいいが、死ぬほどワガママな無教養が、ここに来てあまりにもたくさんの不安に圧し潰されそうになっている。