荒野の狼

猫侍 シーズン2の荒野の狼のレビュー・感想・評価

猫侍 シーズン2(2015年製作のドラマ)
4.0
北村一輝主演の猫侍の第2シーズン。第1シーズンでは、かわいい猫の玉之丞と無骨な侍というミスマッチが見所であったが、本シーズンでは、玉之丞と北村は名コンビという印象。北村は、本シーズンでも自らセリフをしゃべるシーンはほとんどないのだが、猫好きの人が遭遇しがちな事を次々と体験していく。免許皆伝の腕の剣術の見せ場が、本シーズンでは、前シーズンに比べて少ないのが惜しい。玉之丞は、第1シーズンでみられた猫らしいイタズラのようなものはなく、おとなしい美猫。
第2シーズンの難点は、第1シーズンとのつながりが希薄であること。とはいえ、第1シーズンのファンには、北村のライバルの本宮泰風が、自らトラ猫を飼ったりして北村に挑戦してくる場面が何度かあり、嬉しい。第1シーズンからのレギュラーで登場が多いのは、猫関係の商売をしている高橋かおりのみで、妻の横山めぐみの登場場面はごくわずか。第1シーズンでは北村の娘との交流が泣かせたが、今回は、娘にはセリフらしいセリフもない。
新しい登場人物の中では、「あまちゃん」でメガネ会計ババアを演じた木野花が、北村の義理の母としてラストの2話に登場し武家の女性を存在感たっぷりに演じている。猫禁止の長屋で大家をする森カンナ(『仮面ライダーディケイド』のヒロイン役から本格的女優業)は、もっとも出番が多く、本作のヒロインと言える。猫好きの武家のご隠居の清水紘治は化け猫の回と最終回の二度登場し、シーズン2の各話をつなぐ役柄で、シーズンに一貫性がでた。
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