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神と交わした約束: モーセの物語のYATのレビュー・感想・評価

4.2
現代社会においてキリスト教の文化的影響力は全世界の根幹となっているのは抗えない事実。

文学、映画、アート、全ての創作物が聖書の影響を受けており、その中身を知らずして自分のアイデンティティも理解しようがないし、好き嫌い抜きにして理解をしないわけにはいかない。

というか旧約聖書はイスラムのコーランの一部という解釈であり、モーセはユダヤ教、キリスト教、イスラム教のどの宗教においても最重要な預言者であり、人類と神の初の契約を行った存在。

これはめっちゃ出来が良い。

聖書の言葉の中で創世記(ジェネシス)で地球を作った時以外で「good」と神が言ったのは唯一モーセが産まれた時だけ。

この解説に凄い関心した。
宗教学者じゃないと記載ワードの使い方事例まで綿密に調べへんよな。。。

というか神を直接的に見た存在も聖書の中でモーセのみ。

出エジプト記において、自分の故郷の長子を皆殺しにする選択を取らされる苦難。
そこまでのサクリファイスをモーセは神の命のために支払った。

それでシナイ山で神から十戒の契約書もらって山を降りたら、導いたユダヤ人がアホみたいな偶像崇拝してて、ブチギレて神の契約の石板叩き割っちゃうよね笑

神様が宥めて、2個目の契約書渡すくらいにブチギレってエピソードはモーセの人間性と神の配慮を描いてて好き

まあそれがインディージョーンズの失われたアークなんですが。
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