めちゃくちゃ好みでした。
良い意味で漫画原作ならではの現実離れしたストーリーがクセになる。シュールでポップ、痛々しいのにどこか夢想的な世界観が良い。
見る前はソン・ソックがどうせクセ強サイコ型の敏腕刑事として主人公と対決するんだろうと思っていたけど。本作のソン・ソックは珍しく内省的でトラウマを抱えながら冷静に物事を捉える刑事だった。主人公は極めて漫画的キャラクターだったけど、ソン・ソックの役はかなり演じるのが難しかったはず。
本作のテーマって韓国という厳しい国の世相にすごくマッチしている。
「人を殺した人を殺して何が悪いの？」という根元的な議論をベースにしながら「暴力やいじめ、権力による不正に傷付いた者たちの生きづらさ」が強烈に描かれていた。被害者となった過去を持つ者たちの苦しみというのか…やり場の無い痛みを抱えながら生きるのはとてもつらいこと。
そして
ノビン役のキム・ヨハンとは何者だ！！ものすごい逸材感！！今までどこに居たのよ！！！もっともっと見てみたくなる！！！！出てきてくれてありがとう。
