やす

春になったらのやすのレビュー・感想・評価

春になったら(2024年製作のドラマ)
4.1
いいドラマだったな~。
春になったら結婚する娘と春になったら癌で死ぬ父。

治療しないという父親を、娘はなんとか治療させようとする。

そして売れない芸人と結婚しようとする娘を、なんとか別れさせようとする父。

ケンカばっかりで泣いてばかりの奈緒だけど、このドラマから感じとれるものは、親子愛。
とても温かな空気感が流れるドラマでした。

ずっとずっと反対している父親を見て、勝手で頑固すぎる気がした時もあったけど、簡単に許さないからこその感動があった。

濱田岳がどこまでも人の良い、売れない芸人バツイチの役をやっていて、最後のほうで泣きべそをかいていた演技が、自然すぎて素晴らしかったな。
奈緒も木梨憲武の演技もとても良かった😢

死を受け入れる父と、娘の仕事が助産師さんの役で生まれてくる命を扱っていたり、
結婚とお葬式という対極がまた考えてしまう。

そして、どんな式になるのかが視聴者側にも最後まで分からないようになっていたから、心のこもった温かいサプライズが素敵すぎました😢

これ脚本家が福田靖だったのか~。普段、エンタメっぽいドラマを書いてるイメージだったけど、こんなにもしっとりと親子愛を描いているのが意外。

脚本だけじゃなくて、ナチュラルで温かみを感じる映像や、演出力もあってこの素敵なドラマになったのかなと思いました。
やす

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