マグルの血

義母と娘のブルースFINAL 2024年謹賀新年スペシャルのマグルの血のレビュー・感想・評価

3.5
義母と娘の話。

誇張し過ぎたキャラクターをそういうドラマなんですと謎の説得力でストーリーに馴染ませるつよつよ感動エピソード満載のシリーズ。お父さん死んだときはヤバかった。

久しぶりだからか、佐藤健演じる麦田店長のキャラがちょっとオーバー過ぎて怖かった(笑)このドラマで佐藤健初見の人はファンにならんだろうな。

本作シリーズ通して好きなところは、とてもヘビーな主人公の人生を常に前向きに生きようと皆で頑張るところ。道徳の教科書かと思うくらいキレイにもってくし、自分たちを奮い立たせるきっかけの作り方が上手い。人生に絶望した人を救えるかと言われると微妙だが、前向きに生きてる人をブーストする作用は十分にあると思います。まさに「こういうのでいいんだよ」状態です。

ただ誇張し過ぎたキャラクターがときに魅力的に映らず、スペシャルドラマとなるともう極端で、ドラマに文学的要素を求めると非常にがっかりするかも。
本作においてはあんなに就活頑張ったのに結婚に振り切ったきっかけをもうちょっと説得力持たせて欲しかったです。周囲の反応も。少し薄味なのでひねくれた私はサイコパス味を感じてしまいました。

綾瀬はるかは絶妙にハマってましたね。シリーズ通してこの役は彼女にしかできないと思わせてくれる存在感なのは間違いない。エンドロールを観ながら美魔女過ぎたのはちと笑いましたが。

あと、このドラマは主題歌が完全勝利です。そこらへんの掛け合わせが絶妙だったから人気シリーズになったんだろうなあ。
マグルの血

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