「火の粉」「朝が来た」「ノンママ白書」とビミョーな線を衝く東海テレビの「オトナの土ドラ」枠だが、一貫して底流にあるのは「世間と悪意」だ。
見るほどにストレスがたまりそうなモチーフで視聴者を惹きつけ、そして受け入れられるためには、何より極端な表現が求められる。きわめてテレビ的なこの発想から生まれたのが、この局が長年こだわる昼ドラの諸作であった。極端のレベルの上げ下げだけで、どうにでも展開を操作できるドラマと言える。 「役所の市民窓口」というのは、ドラマでも映画でも、その原作でも定番すぎるモチーフだが、当作は上記した意味で異色なものとなるだろう。
田辺誠一画伯は、2011年の「11人もいる!」(またクドカンだ)以来のファン。