このレビューはネタバレを含みます
現在と過去の出来事を交互に。
逃げてきて助かったのはレナではない。
だけど、娘はレナの子供の頃にそっくりでレナの子供だった。
未来や過去で行き来するようなSF系なのなかなと想像してたけどそうではなかった。
事件の真相が徐々にわかるにつれて、どんどん引き込まれてみることになった。
ハンナが母親を失って思う気持ち。
犯人の失踪した母親への気持ち。
ハンナは子供だから純粋な感じがするけど、犯人のは幼くわがままで歪んだ思考でしかない。
ハンナの本当の母親のレナは誘拐された時に妊娠中だったので、誘拐された後出産している。
ハンナは監禁状態の中で育っていることになる。
浜辺の記憶は自由に見えるけど、あれも監視の元ひととき楽しんだんだろう。
ハンナもヨナタンにとっても犯人は真のパパなのだ。
生まれた時からパパと言われて育ってるんだから。
異様な環境、規則で育っているけど、ハンナにとっては異常な環境でもそれしか知らないため普通なのだ。
パパがおかしいことに気付けない。
ヤスミンが逃げた時、パパに指示まで出して、ヤスミンを取り戻そうとするのだから。
ハンナは母親が亡くなり、悲しんだだろう。
犯人は自分はひとりで育てることはできないし、ハンナがママ恋しいので、代わりの女性を用意する。
犯人がヨナタンにプレゼントしたスノードームが武器になるとは、犯人にとっては皮肉だったな。
それまで注意深く武器になるようなものは置かないようにしてただろう。
それにしてもレナは本当に辛いことになったものだ。
両親についても、気持ちを考えると悲しすぎるし、辛すぎる。
ヤスミンが洗脳されつつも自分の意志をなんとか持ち続けて、最後に私はヤスミンよ!と言った時、スッキリした。
彼女の面接シーンがあったけど、強い女性だと思った。