コミュ障の主人公が定食屋でのアルバイトで様々な人々と一生懸命に関わる内に人から求められる存在になっていき、生き辛さから解放されていく。きっと現実の上澄みを掬うようなお話だろうと正直あまり期待せずに見始めたのだけれど、主人公の人となりが共感度高く肉付けされていてとても魅力的で、今クールで一番次回が待ち遠しいドラマになった。最終回など心揺さぶられるところがあった。とにかく桜田の快演に尽きる。まるでそこだけ時間感覚と無縁なような現実的とは言えない店の営業方針(例えば注文を受けてから出汁を取り始めたりとか…)は少し気にならないこともないけれど、そのちょっと浮世離れした感じも何だか許せてしまう優しい雰囲気があった。
