レントのはじける映画館

いちばんすきな花のレントのはじける映画館のレビュー・感想・評価

いちばんすきな花(2023年製作のドラマ)
3.3
【二人組を求める人生で出会った、4人のひとりたち】

個人的には世間の評判よりはハマれなかったかな〜という印象だけれど、視聴しながら感じること、考えることが多い作品だったなあ。「価値観の多様性」や「個性の尊重」が現代社会のいわばテーマみたいになっていて、それらの必要性は理解しているつもりではあったけれど、そのテーマに正解はなくて、それを全11話を通して丁寧に描いていた感じ。
最終回の「誰かにとってはごみになるものでも、他の誰かにとっては大切なものだったりする。」というセリフもまさにそういうことだと思う。また、この作品は「他人の価値観なんて理解できないけど、理解したいと思える他人と出会えることはある。」という最終回のセリフのように、人との繋がりにも重点を置いて描かれていた。多少強引なつながりもあったかもしれないけれど、人と人との間に生まれる温かさの素晴らしさに改めて気付かされた。