Karen

落日のKarenのレビュー・感想・評価

落日(2023年製作のドラマ)
3.9
湊かなえ原作のミステリー。

15年前の一家殺害事件を映画化するため取材する新進気鋭の監督・長谷部香(北川景子)と駆け出しの脚本家・甲斐真尋(吉岡里帆)。調べて行くうちに、事件に隠された真実が少しずつ明らかになると同時に、二人の複雑な家庭環境や過去にも焦点を当てて展開される見応えあるストーリー。

妹と両親を殺害したとされる死刑囚・立石力輝斗(竹内涼真)。真実を語らない彼の本当の動機はなんだったのか。

持ち味の「あざと可愛い」を封印した吉岡里帆、田舎くさい野暮ったい役をよく引き受けたな、などと思いつつ...

竹内涼真も男前封印の陰キャ役(...だけど隠しきれないイケメンが滲み出てた)

以下ネタばれあり
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脚本家先生の、黒木瞳。さすが嫌な上司役、似合うわー、って思ってたら、めちゃ良い人やった。かっこよかった。疑ってごめんなさい。

兄に殺された沙良(久保史緒里)の性格の悪さが尋常ではなかった。どんな育ち方したらああいう子になるのか...

湊かなえ作品では、ちょくちょく毒親が描かれていて、この作品でも香の母親が毒親として描かれているが、あまり触れられなかった力輝斗の親も大概だな。

最終話の、香と力輝斗の面会シーン。そして、香の父親の真相が明かされたシーンは泣けた。

ラストは湊かなえにしてはイヤミスエンドじゃなく、すっきりエンドだったように思います。(人がたくさん死んでるのでスッキリというのも何ですが。)
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