アンジャリ強い。カーストの差別にも、根強く残る女性に対する結婚への強制観念にも、絶対に屈さない。キャリアを自ら掴む強さは、亡き父がアンジャリに遺した深い愛と教養によるもので、それが犯人逮捕に導き、インドという国の問題を根底から批判し闘う信念となる。
シン署長がアンジャリに惹かれ、そして自らの娘にも自分の力で道を切り拓きなさい。と教える。あの長女はインドの明るい明日の希望だ。
時代は流れる。その時代の流れを作るのは、今を生きているアンジャリであり、アンジャリがあの強い眼差しで見据える茨の先の未来は、きっと眩しいほどに輝いている。
サスペンス要素もハラハラして良かったし、現代の闘うインド版ジャンヌダルクなドラマだった。
