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フクロウと呼ばれた男のmtakky2001のレビュー・感想・評価

フクロウと呼ばれた男(2023年製作のドラマ)
4.7
今まで日本には無かった日本を描く重厚なドラマ❣️

https://disneyplus.disney.co.jp/news/2024/0405_house-of-the-owl

脚本、プロデュースのデビッド・シン氏が曰く一人の人をモデルにしたわけでは無い、との事だが、
田中泯が演じる黒幕、フィクサー、フクロウ大神龍太郎は目つきや体躯、髪型、話し方などあの戦後たった一代でメディア企業を創り上場させた亡き赤坂のカリスマを彷彿とさせる。
最もカリスマは必ず丁寧語で話す方であったが大神龍太郎は時に丁寧語を外れる場合もあるようだが。

安藤政信が演じる長男、大神一郎は夫婦仲が冷えており銀座?のホステスに入れ込んでおり、最近は偉大な父親の援助を得ずに始めようとしているレストラン事業に力を入れていて、無い金を埋めようとリスクの高い金策に走る。

長谷川京子が演じる長女、弓子は二人の子供に恵まれて商社マン(結城貴史:弓子の夫で為替トレーダー、影山昌弘)と結婚して一見、幸せそうだが、影山はヤバい取引に手を染めている。

新田真剣佑が演じる次男の大神龍は父、大神龍太郎と合わず逃げるようにアメリカ留学に行き、最近、日本のNPOに就職するが家族に帰国さえ報告しようとしない。ようやく大神龍太郎の70歳(古希)の誕生会に姿を現わす。

中田青渚が演じる大神家の次女・理沙子はシンガーを夢見ていて既に25歳だが魅力的な声と作曲の才能を活かそうとする。が、芸能界の闇に呑まれるのではと大神龍太郎は懸念する。
ドラマ内での中田青渚の歌声は実に気になる、もっと聴きたくなる声だ。

大神龍太郎に本当に話せるのは萬田久子演じる妻、杏子だけかも知れず、取引先や社員のみならず子ども全員も常に監視し続ける大神龍太郎に「私たちの時とは時代が違うのよ」と諭すが、大神龍太郎には届いているようには見えない。

日本国 内閣総理大臣、渡辺しおりを演じるのは原田美枝子、幹事長・竹内創は中村雅俊、政敵・西條宗介は大友康平、ボンクラ厚生労働大臣・丸山ヒロには益岡徹、がキャストされた。

渡辺総理は50兆円の日本再生政策を可能にする法案を通したいが、与党大物の西條が公然と横ヤリを入れて阻もうとする。

渡辺総理は大神龍太郎の誕生会に駆けつけ、裏の会議室で大神に協力を依頼し、大神龍太郎は「悪ともっと酷い悪の間で選ぶなら」と考えながら、これを承諾する。

大神家と親交の深かった中村雅俊演じる幹事長(次期総理候補)の息子が謎の死を遂げ、龍太郎は国家の裏側から、龍は真正面から、政界に潜む巨悪の正体へと近づいていく―。金、名声、女、権力…あらゆる欲がうごめく世界で、それぞれがたどり着いた衝撃の結末とは?
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