結構前に予告見た時から気になってたドキュメンタリー。
「寿命と健康寿命を伸ばすため」と称していろんな限界にチャレンジさせられるクリヘム。理屈としては何となく丸め込まれてしまうけどやってる事が明らかにおかし過ぎで笑う。出て来る専門家の人達、特に最初の三人が個性キツ過ぎて胡散臭く見えてくるのはご愛嬌(そう見えるように演出している感じもする)。これ絶対やらせてる方は面白がってるやろ。
実際のところ課題を本当にクリアできたのか疑義を差し挟む余地もあるけど、まあそれも含めて楽しむものだし、準備段階のトレーニングだけでも十分無茶やらされてるし、なんて事を思いながら見てたら5話冒頭の衝撃ですよ。
勿論考え抜いた末の公表だしクリヘムの意志を尊重すべきだけど、これからいろんな人達がエビデンスのない治療法や予防法を薦めてくる事になるだろうと思うとやはり気懸り。
そして4話までは「限界に挑め!限界を超えろ!」みたいなテンションだったのがだんだん精神的な話になって最終6話で「老いと死を受容するには」っていうテーマ持ってくる意地悪さはアロノフスキーらしくて良かった。
ただし終盤湿っぽくなり過ぎたのはあんまり好かん。題材が題材だけに仕方ないんだろうけどもう少し前半のバカっぽさを残して欲しかった。
そして今日死ぬかも分からんという思いが強くなり過ぎると明日以降やらなきゃならん仕事に身が入らなくなるんで困る。