トケグチアワユキ

ブギウギのトケグチアワユキのレビュー・感想・評価

ブギウギ(2023年製作のドラマ)
1.8
「買い物ブギ」をうたってた笠置シヅ子にはかすかな記憶がある。もちろんテレビで見たとかのレベル。
50年以上わたしの興味の中心にある〈音楽〉を扱ったドラマだし、一応期待して放送開始時から観はじめたんだけど、今はこれいつまで観られるかなって思ってる。
どこが悪いって、取り立ててひどい脚本ということもないし、いま放送されてるのが戦時中の場面なので重苦しい気持ちになってるのもあるかもしれない。
でも、なんか小さいガッカリやちょっとのイラッが積み重なって、これ年越せるかなぁ。

気になるのは、やっぱりNHK大阪独特の妙に調子こいた演出かな。
正直、イケてない。
NHKは大河と朝ドラに関して、カネにも時間にも糸目をつけずぶっこんでつくってる。そうあるべきだと、私も思う。
としたら、いまの大阪制作の演出の貧弱さは致命的じゃないかな。
いちばん貧弱なのはレビューショウの場面。
こんなに音楽と画が乖離してちゃ、歌から何も伝わってこないよなぁ。
でもOKテイクなんだもんなぁ。編集もMAも済ませてんだもんなぁ。
主人公のスズ子に舞台上で大げさな演技をさせて、ありもののスタジオ録音音源貼り付けて、いっちょあがりーみたいにしか感じられない。
茨田りつ子の場面も同じ。迫力もまったく感じられない。
何回かああダメかと思ってるのが繰り返されて、もう観るのやめようかなって思ってる。
戦後のシーンになるまでは一応観ようとは思ってるけど、まあいまさら演出家がやり方変えるとも思えないしなぁ。