なかなか真相が掴めない事件を軸に、
鹿浜さんがオープンになって恋して喪って友情を得る話だったのかな。
ひぇーーーー面白かったです。主要な方々の演技が上手い。
メインも張れるし脇でもしっかりな方ばかりだ。安心して観られました。
誠実な奇人変人林遣都さんも、ふたりとも別人な松岡茉優さんも、ダダ漏れるキャラの濃さだけど存在感を薄く出来る柄本佑さんも、この中でザ・平凡を演じてた仲野太賀さんも上手い。
怪しすぎる伊佐坂先生な安田顕さんも、怪しすぎて怖い伊藤英明さんも濃かった。
出てない回でも「田中裕子（今回登場せず）」を流すのはなにかのこだわりだったのかな？お話が締まるので田中さんの登場シーンももっとあると嬉しかったなぁ。
皆さん濃いけど食傷にはならない。
台詞回しが面白いのはさすが坂元さんでした。
昨今、「犯罪者は全力で叩いてヨシ」な風潮だけど、それ掌返し過ぎて薄情で怖いと感じてしまうので（たぶんこの感覚はわたしがトウメイな14歳等の世代だったからだと思う）、9話の鹿浜さんの台詞に安堵します。
…鹿浜さんも『例えば僕が何かしてしまったら、周りから「理解できない変人のあいつならやってもおかしくない」と思われるんだろうな』みたいな意識があってシリアルキラー研究に向かったのもあったのかも（行間に激重感情の幻覚を見るわたし）。
そんな鹿浜さんだから「（罪を犯す人間は）僕たちの愚かな隣人です」ってはっきり言える。
9話の森園先生の叫びも共感しか無い……他殺も自殺もその他の犯罪も、やらずに踏み止まれるならそれが一番いいし、どんなに辛くても踏み止まれる人が尊いです。
鹿浜さんのご飯美味しそう。カップアンドソーサー欲しくなりました……
