マツタヤ

未成年裁判のマツタヤのレビュー・感想・評価

未成年裁判(2022年製作のドラマ)
4.0
最終回を終えてふぅぅ、、と考えに浸っていたエンディングロールの途中でネトフリのありがた迷惑な機能なのかいきなり画面が切り替わってコタローは一人暮らしが始まり感慨がふき飛んでいってしまった。こんなところにも嫌い憎むべき未成年が!とシム判事ばりの目ガン開きな顔になった。

最初の話が血みどろな事件だったのでそういう話が多いのかと思ったけど、そればっかりでもなく未成年事件の原因は本人だけじゃなくて親だったり環境だったり一筋縄ではいかない現実問題があるというメッセージが伝わってくるドラマだった。最終回のシム判事がゾンビ映画ばりに血だらけにもなって一体何を見せられてるんだ状態にもなるけど。

最近は花粉のみならず砂の惑星デューンにかぶれまくってる私から言わせてもらうとムアッディブのありがたいお言葉があって「人間の無意識の奥深くには筋の通った論理的宇宙への普遍的な欲求がある。しかし現実の宇宙はつねに論理の一歩向こうをゆく」なんだそうな。

確かに法であったり刑罰で人は縛りたくなるしそれで正すというのも必要だけれど現実はそれだけで抑えられる程、単純ではなくていくら刑を厳罰化してもそれで人が更生するかは別でこのドラマで言っていたようにその後のフォローだったり保護も必要ってのは確かにと思った。とはいえ遺族感情であったり抑止力という意味でも厳しく裁くことは必要だし、はぁ、と色々考えさせるドラマだった。

子供1人育てるのに村一つが必要って話してたのもずーんと重くきた言葉やったね。。
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