味噌汁

荒川アンダー ザ ブリッジの味噌汁のレビュー・感想・評価

荒川アンダー ザ ブリッジ(2011年製作のドラマ)
4.0
 放送当時小学生で、夏休みなどの特別な日に夜更かしした時に観たことあったな〜とあの頃のワクワク感を思い出しながら視聴。

 アニメや原作も過去に鑑賞済なので登場するキャラクターや物語の結末など予想はついていたのだが、抜け落ちた記憶が多く補完しながら楽しめた。作品の雰囲気も原作のスピード感やシュールなギャグを上手く再現していて、監督やスタッフさんの原作愛が凄く伝わってくる。ただ新規視聴者への救済措置として冒頭3分が前回の回想から入るのは、動画配信で観るとどうも作品そのもののテンポが崩れているようでならなくて残念。その分河童姿の小栗旬やOPを短くする事で調和を取ろうとしているけどOPが長いのと回想が長いのとでは感覚が違うのでそこは少し惜しく感じた。

 キャスト陣も元のイメージを損なわない配役でとても良い。今でも実力派俳優として活躍している面々だけあって、登場人物との親和性がとれたナチュラルな演技だった。特にリク役の林遣都やカッパ役の小栗旬はビジュアル含めて凄くハマっていた。作中は主にこの2人の尽力とヒロイン役である桐谷美玲の原作さながらの可愛さで5割を占めていると言っても過言じゃない。まぁ出演シーンが段違いで多いってのもあるが。

 動画配信が主体となった現在では深夜帯だろうがなんだろうが、綺麗な物を作ろうとするあまり及第点スレスレの作品が多いと感じる。そのためこの年代のユルさはやっぱりいいな〜と再確認できたドラマでした。
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