もこもも

ミズ・マーベルのもこもものレビュー・感想・評価

ミズ・マーベル(2022年製作のドラマ)
3.7
空想好きで冴えないオタクのカマラ・カーンがミズ・マーベルとして目覚める姿を描いたMCUドラマ作品

今までのドラマと比べて
盛り上がりに欠ける部分や
内容の薄さは感じたものの
話数を重ねる毎にカマラを
応援する気持ちが強くなったし、
家族や学校や社会の問題、宗教問題、
力を持つ責任、イスラム圏のしきたり、
分離独立の歴史などがしっかり描かれてて
演出もお洒落で面白かった

登場するキャラクターがみんな好き
特にブルーノとナキアとカリームが好き
あと最初は厳しいと思ったお母さんも
愛に溢れていて、笑顔が素敵で大好き
「まだ親離れができていないだけ」に心温まった

1.
「自分自身と向き合って」

最初のマーベルロゴで演出として
『Blinding Lights』流すのイカしてる
兄の結婚式を控える中どうしても初めての
アベンジャーズコンに行きたいカマラが
親からの言い付けを破って強行突破で
アベンジャーズコンに訪れて話は進み出す

アベンジャーズコン楽しそう
どこからドラマが始まっていくのかと
思ってたけどやっぱりバングルか
ブルーノが有能やし優しいし好き

「茶色い肌の女の子が世界を救うわけない」
『救うさ、君はカマラ・カーンだ
 君が心を決めればきっと世界を救える』

2.
「認めてもらう必要なんてない
 自分らしくいることが大切」

ナキアが好き
ハード・ライト使えたら
確かにテンション上がっちゃう
ブルーノを大切にしてあげてー

今までの最強感とかかっこよさは
ないから盛り上がりには欠けるけど
身近に感じる存在として応援したくなる
ただ今の時点ではブルーノとナキアの方が好き
カマラを追う組織にカムランの母親も
登場して物語が大きく動いていきそう

3.
「善は存在するものじゃない
 行いで示すものだ」

ヒーローっていう存在は
良くも悪くも周囲に影響を及ぼす
夢を叶えるまでも大変やけど
夢を叶えてからも大変で
人生ってそういうものなんやなって
家族の大切さを感じる

イスラムの結婚パーティーが
めっちゃ盛大で煌びやかで楽しそう
夫にしますか?妻にしますか?の
質問というか誓いを3回するの素敵
ジンの人々の存在が明らかになって
味方かと思った矢先に敵なって
襲ってくるし最後は捕まるのね笑
続きが気になってきた

「どんな山だろうと
 1人で登る必要はないの」

4.
分離独立がどれだけ多くの人の
人生を変えたか、狂わしたかが分かる
こんなん一生かけても納得できる訳ない

最初はお母さんをあんまりよく
思ってなかったけど回を重ねる毎に
愛に溢れた優しいお母さんやって伝わる
カマラに向けた笑顔がほんとに素敵

レッド・ダガーのアジトかっけぇ
古い中華料理屋の厨房が入り口なんもいい
おじさんいい人やったのに...
分離独立の時のカラチ行きの最終列車に
カマラがやってきたところで次回へ続く

"求めればやってくる"

5.
5話のマーベルロゴの演出が
アジアっぽい音楽と白黒で好き
前半はアイシャの過去が描かれてて
この部分が作中で1番感情揺さぶられた
家族を選んだアイシャの命を奪ったナジマがカムランの為に自分の命を投げる
どこの次元でもどのの星でも
家族以上に大切なものはないね
カマラ家族が絆を取り戻せてほっこり
カリーム好きやったからまた登場してほしい
全部丸く治ったと思ったけど
NYの方はまだ一悶着ありそう

「求めればやってくる」

6.
最終話にしてようやく
メインビジュアルの衣装が登場
スパイダーマンほどではないけど
カマラの空中のランニングも楽しそう
ヒーローに付き添いするお兄ちゃん好き

「誰かに敵とみなされても
 相手が敵とは限らん」

行く宛がなくなって
急に力を押し付けられて
母親が亡くなったことも知らずに
ダメージコントロール局に追われる
カムランが可哀想...

高校に追い詰められてからの脱出は
なんかホームアローンを彷彿とさせられる
ラストの覚醒カマラは夢見させてくれた
エンドクレジットは鳥肌もの

「"カマラ"はアラビア語で"完璧"
ウルドゥー語だと"奇跡"という
 意味もあるし"感嘆"(マーベル)も...」
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