海賊王目指して少年が頑張る話。
原作は日本で知らない人はいないであろう少年漫画の金字塔ワンピース。私は途中で断念してしまいましたが基礎知識はある程度身に付けていると自負しております。
含め、やはり実写化はかなり危険な香りのするプロジェクトかと思いますが、さすが海外ベースで作られていることもあり、十分なクオリティは保てていると感じました。
スコアを低めにつけているのは、単純に好みの問題です。
コミック原作が元々そんなに好きではない最大の理由は、世界観の再現の努力のあまりキャラクターのコスプレ感が拭いきれなくなること。この時点で、「どれだけ似ているか」みたいな邪念が混ざりうまく作品に没入できない。
その点、かなりうまくやっているなという印象はありました。原作ファンも、もちろん受け入れられない人も多いと思いますが、満足度は高い方ではないかと思います。
ただ、やはりデフォルメがきつく、受け入れられない部分も多かったのは個人的思うところ。手放しで「めちゃめちゃおもしろい!」となれないのが本音です。原作にあった冒険心へのトキメキやワクワクは、実写ドラマ特有の間テンポ感、物語の切り取り方で物足りなく感じてしまいました。
結局ビジュアルの正解が示されてしまってますからね。こればっかりは好みの問題。好きな人は好きなのは理解できます。同じような理由でメディアミックス作品が苦手な人はちょっと物足りないかな。
とはいえ、ゴムゴムの実のアクション、ヴィランの雰囲気、よく出ていてファンタジーものとして楽しめる域に達していたと思います。見応え十分。制作側の愛が伝わってくる内容。複雑化しているストーリーをシンプルな「夢」をテーマにシェイプアップすることで、メッセージも伝わやすくなっていましたね。
続編あれば観ます。だんだんおもしろくなっていくに違いないと期待しています。
原作を知っている人も知らない人も、ぜひ一度は観賞する価値のある冒険ロマン。これをきっかけに、ワンピースもう一度読み直してみようかな。
