snowbird

海街チャチャチャのsnowbirdのレビュー・感想・評価

海街チャチャチャ(2021年製作のドラマ)
4.5
最近見返したので加筆修正。

<王道ロマコメ>と<温かいヒューマンストーリー>を合わせた癒される作品。海街の景色が美しく、全体的に楽しく明るい。
ドラマにハマれるかは、リアリティとファンタジーのバランス次第だと思うが、自分にとって心地よい塩梅の作品だった。
特別な出来事があるわけではなく、ストーリーは平坦だが、演出やキャストが好みだった。

<よかったところ>
・ストーリー:田舎町で人の心に寄り添うような平和でほのぼのしたストーリー。ラブコメ要素も強く、分かりやすくベタだけど胸キュンだった。二人を見守る街の人の様子も温かく描かれる。
・キャラクター:ヒロインのへジンは都会から来て田舎の人を見下す嫌な女として描かれる。男性主人公のホン班長はなんだかんだいいつつも彼女を助けてしまう寛容さが魅力的。主人公カップルの設定や関係性は「愛の不時着」と共通点を感じた。家事から精神的なサポートまで、何でもしてくれる理想的な男性像。フリーターだけど。
・配役:キム・ソノ演ずるホン班長のキュートな魅力に釘付け。童顔・子犬系の甘いルックスだけど、長身で声が低い。かわいさとかっこよさの融合、シリアスとコメディの振れ幅が唯一無二。
・音楽:主張しすぎず、おしゃれな曲や心に沁みる曲がバランスよく使われていて非常に好み。特にThe Image of Youが明るくて好き。

<いまいちなところ>
・14・15話のホン班長の過去エピソードが違和感大。責められるような状況じゃないのに関係者の言動にモヤモヤ。出来事自体は本質ではなく、「喪失からの再生」がこの作品のテーマだと捉えてみたが。
・カップルになった後、へジンとホン班長が互いの価値観の違いに直面し乗り越えていく様子を描いてくれたらよかったのにと思う。

作品自体からは逸れるが、キム・ソノのスキャンダルにはかなりショックを受けた。14話で奈落の底に落とされたホン班長を再現したかのよう…。
この件が気になる方は、発端となった報道だけでなく、続報にも目を通してみて。
今ではブランクを経て順調に活躍している姿を見て安堵している。

ホン班長の台詞より:
「人生は公平じゃない。一生でこぼこ道の人もいるし必死で走った先に崖が待ついる人もいる」「人生には突然の雨がつきもの」
snowbird

snowbird