友達からおすすめされて、ようやく鑑賞しました。
恋の始まりを「こうして地獄の門は開かれた」って主人公が回想ナレーション入れるドラマ、なかなか無いですよね。人を好きになることで見つける、言葉に出来ない高揚感と地獄のような焦燥感や嫉妬が繊細に描かれてます。
一言でまとめたら、美大生の恋のしがらみと日常。以上！って感じのなんでもない、今日も街角で誰かがしてる恋の駆け引きなんだろうけど、そのありふれた題材をこれだけある種の残酷さをもって映像美として閉じ込めた製作陣と俳優陣の手腕がすごい。
ナビの気まずそうなお芝居に後半ちょっと飽きて退屈になりかたけど、思いもよらぬ生々しい一言でライバルに一撃をくらわしたり、か弱くて押しに弱いかと思えば相手に辛辣な一言をお見舞いしたり、一筋縄でいかないヒロインの魅力に再び心掴まれたり。
ソンガンの妖艶で余裕たっぷりな態度も魅力的。恋をして脆くなっていく彼もまた魅力的。
ただただ、悪い男を好きになるというシンプルな題材でここまでドラマ性を持たせるのも素晴らしいし、なにより恋に盲目なヒロインの青春物語なようで、実は芸術という自身の進むべき道に心の葛藤を昇華させる自己成長の物語というメッセージ性に好感が持てた。
ただ、韓国ドラマ特有だけど興味のないサブキャラの恋愛描写が多すぎる。クラスメイトは魅力的で良いのだが、助教の恋模様なんてまじ要らんやろ！ってことで星は4つです笑
